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口腔がんとは口の中にできるがんです。主に、舌・口底・歯肉・頬粘膜・硬口蓋がんなどがあります。口腔がんの発症率は全てのがんの1~2%程度です。初期の口腔がんの症状は、痛みや出血などなく、硬いしこりを感じる程度のもが多いようです。見た目は口内炎のようなものや、歯周病で歯肉が腫れた状態のこともあり、見落とされるケースも少なくありません。
進行してくると出血や痛みが出現し、しゃべりづらくなったり食事が摂りづらくなったりします。口腔がんの発症原因は、口腔内の衛生状態が悪い方やむし歯や義歯等で粘膜に慢性的に刺激を与えていることが多いです。また、タバコやお酒などの刺激も発症リスクを高くすると言われています。口腔にはがん以外にも悪性の腫瘍性病変ができます。
舌にできるがんで、舌の脇の部位にできることが多い。
タバコやお酒を飲む方に多いとされている。舌の下、下の前歯の裏のあたりの部分。
頬の粘膜部にできるがん。
上顎、下顎の歯肉の部分にできるもので、歯の動揺や歯肉からの出血などを伴うことが多い。下顎歯肉がんの場合、進行すると下唇の知覚異常を生じることがある。
上顎の部分にできるがん。
初期の口腔がんでは、痛みや出血などの症状がなく、発見が遅れることも多いようです。また、初期の段階では口内炎の症状と似ていますが、がんの場合は、触ると少し硬い部分があります。通常の口内炎は1週間程度で治癒しますが、がんの場合は口内炎の範囲が広がってきたり、硬い部分が大きくなってきます。
がんが大きくなってくると、しゃべりづらくなったり、食事が摂りづらくなってきます。また、浸潤する部位によっては、神経の麻痺や鼻、眼の症状が出現してきます。がんは進行してくるとリンパ節に転移しますが、口腔がんは顎の下のリンパ節や首のリンパ節に転移しやすいです。
口腔がんの発生原因は多岐にわたります。主な原因として喫煙、飲酒、義歯や虫歯による持続的な刺激が誘因といわれています。さらに、口腔内粘膜の病変は前癌病変とされ、癌化する危険性があるため注意しなくてはなりません。
病変の組織の一部を採取し検査を行う病理組織診断、病変の範囲を検査する画像診断などがあります。画像診断にはCT、MRI、PETなどが挙げられます。
口腔がんの基本的な治療には、外科療法(手術)、放射線療法、化学療法(抗癌剤)などがあります。がんの発生部位や進行具合などによりこれらの治療法を単独、または組み合わせて治療がおこなわれます。医療の進歩により治療法も多様化してきており、各施設や医師によって治療法が異なることが多くなってきています。このようなことから近年、セカンドオピニオンと呼ばれる主治医以外の医師に意見を聞くことが必要な時代になってきました。
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